スプレー缶は引越し前に使いきりましょう

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スプレー缶は使いきりましょう

皆さんが普段使用しているスプレー缶。引越しの際はとても危険な存在になることをご存知でしたでしょうか?

引越し輸送ではありませんが、ゴミ収集車の火災は年間4~5000件発生してると言われています。

その原因が廃棄されたスプレー缶ではないかと言われています。

(スプレー缶、ライターに起因する火災・爆発事故の現状)
全国でごみ収集車(パッカー車)の火災事故は年間四~五千件発生している可能性がある。ごみ処理施設の事故もしくは小火は日常的に発生しており、ハインリッヒの法則によれば三百件のヒヤリハットに一件の事故があると言われている。
年一件から数件は数億円の大事故になり、その原因は廃棄されたスプレー缶、ライターにあるのではないかと言われている。ガス抜きされていないスプレー缶(殺虫剤)をごみ収集車に収集した際、圧縮されてガスが噴出し、その時に何かの原因で発生した火花が引火、収集してあった他のごみに着火し出火することにより発生した可能性が指摘されている。

引用元:第176回国会

このように取り扱いを間違えると非常に危険な存在になるスプレー缶。

引越しの現場でも業者によってはお断りの対象になります。

特に炎天下の夏場の遠距離の引越しの際はご注意が必要です。

引っ越しの輸送中に破裂の危険があります

スプレー缶爆発

スプレー缶の裏の注意事項にこのような記載があります。

高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所や火気等の近くなど温度が四十度以上となる所に置かないこと。

と記載されてます。

夏場のトラックの荷台は40度は軽く超えますよ

ただし40度以上で即破裂という事ではなく『不具合』が起きる可能性がでてくるということです。

JAFによる炎天下(外気温35℃)での車内温度変化の実験結果はこちらです。

画像引用元:JAF

日光が当たるダッシュボード付近だとなんと70℃近くまで温度が上昇してますね。

引越し業者は荷台の温度管理はしていませんので、仮に荷台の中が50~60度になろうが気がつきません。

破裂して初めて異変に気付くでしょう。

スプレー缶が破裂したらどうなるか?

多くのスプレー缶は可燃性のガスを使用しているので、破裂と同時に火花が散れば火災が発生します。

引越し家財は燃えやすい物が多いので、最悪はトラックの全焼まであるかもしれません。

スプレー缶が破裂した時の参考動画を貼っておきます。

【破裂音がでます】

スプレー缶の破裂温度実測!「役立つ映像!」「動画で実感!」 上越地域消防局R2.7.3

出典元:上越地域消防事務組合

こちらはツィッターに貼られてたスプレー缶が車内で破裂した時の画像です。

火災までにはなってませんが、凄まじい破裂があったのは、画像をみるだけでもわかりますね。

スプレー缶のガス漏れ

危険なのは温度問題だけではありません。

ガス漏れ火災も条件が揃えば起きる可能性がございます。

段ボール等に入れてきちんと梱包してあっても、キャップのついてないスプレー缶であれば何かのきっかけで噴射ノズルが押されてガスが漏れる事があります。

輸送中のトラックの荷台の中は常に『前後左右上下』の振動が加わり、物と物が常にぶつかり合う押され合う状況です。

段ボールの形が崩れて、ノズルが押されてしまうこともじゅうぶんあり得る状況です。

気密性が高い荷台の中でガス漏れおきガスが充満したらかなり危険な状況になります。

静電気、金属同士のぶつかり、ガスコンロのスパークなどのきっかけで大爆発が起こることがあります。

火災事故が起きたら誰の責任?

スプレー缶の危険性

引越し業者に申告しないで荷物に危険物を入れてれば荷主(お客さん)の責任になる可能性があります。

燃えてしまったご自身の家財道具は一切は保証されない可能性もあります。

それどころか、引越し業者に与えた損害は全てお客さんが賠償しなければならない可能性もでてきます。

スプレー缶などは工場からトラックで大量輸送する場合は厳密に言えば

危険物系の有資格者の同乗

消火器などの非常用工具の携帯

安全な輸送ルートの計画

『危険物・高圧ガス』などプレートの提示

などといろいろな取り決めがあります。

当然フェリーの航路にも制限がかかります。

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過去の経験から

過去におそらく8000件ぐらいの引っ越し荷物を運んでいます。

おそらくほとんどの荷物にはスプレー缶は入っていたかと思います。

スプレー缶のノズルが押されて、ダンボールの底から液がタレてた事は2回ほどありましたが、破裂は1度もありません。

なので現時点の結論だと『破裂はたぶん大丈夫』になります。

ただ、ヤバい条件が揃ってしまったら危険なので覚えておいて下さい。

  • 気温が高い
  • 長距離の輸送
  • 不完全な荷造り
  • 危険に対して無知な引越し業者の利用

このような条件が揃えば、破裂の危険度はグンとあがるでしょう。

スプレー缶は引越し前に使いきるか処分しましょう。

どうしても運びたい場合は、中身が見える状態で1つの箱にまとめて業者に申告しといたほうが良いです。

クーラーボックスであれば、ある程度の温度管理とボックス強度があるのでおすすめです。

ライター、ライターオイル、カセットボンベ等の一般的な常識でみて「これはちょっと危ないかな」と思う物はとにかく勝手な自己判断をせずに業者の指示にしたがったほうが良いです。

これは責任の所在を業者側にする為にです。

大丈夫だと思いますが。近距離の引越しの場合でも念のため業者に申告しておいてください。

スプレー缶のような危険性のある荷物の存在は荷主(お客さん)しかわかりません。

荷主が段ボールに箱詰め作業をしてるのであれば、段ボール内のリスク管理の義務は荷主にあります。

たかだか一本のスプレー缶のせいでとんでもない損害が発生する可能性があるのでご理解ください。

スプレー缶以外にもお荷物によって梱包方法や段取りが違ったりします。

その他のお荷物についてはこちらに簡単にまとめた記事がありますのでご参考にしてください。

簡単荷物チェックポイントリスト

 

「スプレー缶が大量にあるから引越しまでに使いきれねーよ」そんなかたにオススメのガス抜きグッズがあります。

ガス抜き作業がとても楽になります。※使用の際は必ず外で作業してください。液だれ対策のビニール袋もご用意ください。

パール金属 ENJOY KITCHEN 簡単 ガス抜き C-4727

個人的に愛用してる物です。

自治体によってはガス抜きをしなくても良い地域がありますので、事前によくご確認ください。

ご参考にしてください。

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