引越し料金を値切るお客さん
『料金の値切り』を頑張るお客さんがたまにいらっしゃいます。
申し訳ないのですがこの手のお客さんはハッキリ言って印象は悪いです。
これは私の個人的な考えになりますが
『商人は値切ってもいいけど職人は値切ってはいけない』
と考えております。
私が考える職人というのは物ではなく技術を売ってる人達です。
引越し作業も人の技術から生み出されるサービス業だと考えております。
同じように技術を売る業種としては
建築系 医療 理美容 マッサージ系 調理 教育
などがパッと思い浮かびます。
これらの業種も人の技術や知識が価値になってると思います。
それを値切るという行為はある意味
『あなたにはその金額の価値がない』
と面と向かって言ってるようなもんです。
言われたほうは表面的には苦笑い程度で済ますかもしれませんが、提供するサービスの質、モチベーションはかなり下がります。
もちろんお金をもらってる以上、お客さんに察知されない程度にサービスを提供します。
建築系であれば、迷いもなく安い材料をふんだんに使われ。
医療系であれば、一歩踏み込んだ治療は省かれ。
美容の現場であれば、細かい気遣いはなくなるでしょう。
お客さんに気付かれない程度に手を抜きます。
引越し業者にたいしての値切りも確実に作業の質は下がります。
余計な気遣いはしないですし、余計なサービス行動も省きます。
ただ物をだらだらと運ぶAIマシーンになります。引越しに関してお客さんが困るであろう部分を見つけても見て見ぬふりです。面倒なので余計な事はしません。
このように安易に『値切り』をしただけで確実に手を抜かれます。
お客さんにとっては値切った価格以上の損失になるんじゃないでしょうか。
おすすめできない値切り事例
他社は○○円でしたよ
じゃ、そちらでどーぞです。
これは値下げ交渉で1番よくあるパターンなんですが、個人的には『なぜそちらで頼まないのですか?』と思います。
このように相見積もりで価格競争させて値下げさせようとするお客さんは一定数いらっしゃいますが、仮にそこで数万安くなったところで、『その業者を信用できるのですか?』と思います。
その数万はふっかけてた証ですよ(笑)
昔使った業者は○○円でしたよ
じゃ、そちらでどーぞです。
友達の引越しは○○円でしたよ
引越しの料金はケースバイケースです。ざっくりとした相場はありますが、住んでる環境、日時、荷物内容が違えば料金も確実に変わります。
今ちょっとお金ないんで安くして
では、お金をご用意して依頼してください。お金をくれと言ってるようなもんです。
この手の発言を軽々しくする人は人間性に問題があるので、申し訳ないのですが、ビジネスでの取り引きはできません。
正しい引越し料金の値切りかた
どんな交渉事でも相手にもなにかしらのメリットがなければ成立しません。特に値切り交渉する場合はなおさらです。
引越しに関して言えば
- 荷物量を減らす
- 日時を業者都合にする
- 余計な作業を省く
など、引越し作業を簡略化できるなにかしらの材料を用意して料金の交渉するのが『正しい値切り』かたです。
最後に
商人は値切っても良いと書いてますがそれは結果的に『商品』にたいしてだからです。
商人もその商品をあれこれ考えて値切って仕入れてます。
それに商品は時間の経過と共に価値が下がります。
なのでそこは値切りの交渉が成立すると思います。
ですが、技術を売ってる『人』にたいしての値切りは積み重ねた経験や技術の否定です。
ハッキリ言って不快です。
見積もりの金額に納得がいかなければ頑張らず素直に他をあたってください。
以上、私の考えでした。
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