壊してしまった荷物
20年も現場作業しているとなんぼ気を付けてても壊してしまった荷物がそれなりに存在します。
『こうゆう荷物は壊れやすい』
このような情報はお客さん的にも有益な情報になると思いますのでご参考にしてください。
衣装ケース
ぶっちぎりのランキング一位です。
そろそろ殿堂入りも考えていいレベルではないでしょうか。
衣装ケースは『段ボールの代用品』みたいなノリで使われてる風潮があるので多少の破損は仕方ないと思います。
衣装ケースの中身が軽ければ問題はないのですが重い物が入ってたら話はべつです。
普通に持つだけで「メキッ」ときます。
トラックに重ね積みしただけでも現地に着いたら下段のケースはバキバキになってます。
衣装ケースは運搬を目的として作られていません。
たとえ衣装ケースであれ『壊されたくない』とお考えであれば手間はかかりますが中身を空にしておくことをおすすめします。
引き出しの取っ手
食器棚やタンスについてるプラスチックタイプの取っ手は非常にもろいので破損しやすいですね。
遠方の引越しなら手間はかかりますが取っ手を外ししてからの梱包になります。
近距離ならそのまま梱包するんですがちょっと圧力かかるだけで壊れる可能性があります。
中でも見た目が重厚な金属風の『実はプラスチック』な取っ手は地雷です。
女性の化粧と同じですね。
何度騙されたことか。
ドレッサー
形状がいびつで重心が不安定なところが破損が起きやすい原因になってるかと思います。
重さ自体はあまりないのでナメてかかりたくなる家具ですが細心の注意が必要になります。
ホームセンター等で売っている組み立て式の安いドレッサーは部分的に強度がないところがあるので持つ部分と重心を考えながら運搬しないとえらい目にあいます。てゆうかあいました。
ドラム式洗濯機
破損箇所は限定的です。
機種によりますが一番壊れやすい箇所は前面上部のプラスチック部分になります。
なんかパカッと空く洗剤投入口みたいなところあるところです。
見た目は、『ここは持つ所だよ』みたいな雰囲気をかもし出してるので経験がない作業員だと無意識に手がでてしまいます。
設置の際にあれこれ位置の微調整する時にそこのデンジャラスポイントに触れてしまう事で破損が起きます。
クソ重たい家電なのに外側に柔らかいプラスチック部品をやたら使ってる作業員泣かせの代物です。
足付き家具
足付き家具って見た目がおしゃれですよね。
部屋に1つあるだけでなんか洋風のオシャレ感がでます。
ですが、引越し屋からしてみたらゲンナリする引越し荷物の1つです。
階段で引っかけでもしたら一撃でへし折れます。
軽くするだけでもすぐ逝っちゃいます。
これがアンティーク品ならアウトです。
しかもトラックの荷台でも重ね積みできない荷物なのでやっかいな存在です。
「だったら足部分を補強した梱包すればいいじゃん」
という声が聞こえてきそうですがそれはなかなか難しい話になります。
それをやるなら有料で特別な梱包になります。
一般的に普段使われてる引越し資材だけでは対応が難しいです。
キャスター付き家具・家電
キャスターの強度は本当に信用できないです。
若作りのおっさんぐらい信用できません。
見た目では判断できない経年劣化した壊れやすくなってるキャスターがよくあります。
明らかに強度がないキャスターであれば外すか逆さまにしての運搬になります。
個人的にはオイルヒーターのキャスターが一番きらいです。
コイツは本体の重量とキャスターの強度がバランスが合ってません。
まとめ
以上、個人的な経験からくる壊れやすい家具・家電のご紹介でした。
たとえ運搬のプロでも壊れやすい物は壊れやすいです。
だって構造的に壊れやすいんですもの。
コメント