幽霊屋敷、心霊現象ぽいのたまにあります。
私自身は霊感がまったくないのでよくわからないのですがなんとなく気持ちの悪い現場は何件かありました。
寒気のする部屋
入った瞬間寒気のした部屋がありました。
こっちはアドレナリン全快で作業に入るので別に気にするレベルの寒気ではなかったのですが、
作業中にお客さんが真顔で
「すみません、この部屋にいると頭痛くなりませんか?」
その言葉と表情で全てを察しました。
点と点が線になりましたよ。
今回の引越しは心霊現象が理由で引越しする事になったそうです。
主な心霊現象は、部屋にいると頭痛がでる、軋む物音、帰宅すると部屋の物が少しずれてる事らしいです。
その部屋に引越しして半年らしいのですが、実際に住んだのは最初の3日だけで後は実家に避難してたそうです。
お客さんいわく風呂でシャワー浴びてるときが一番頭痛がするらしいです。
とにかく風呂が怖いと言ってました。
ちなみにそのお客さんのそのアパートはお客さん含めて二部屋しか埋まっていませんでした。入居者が定着しない格安アパートだったみたいです。
そのお客さんのとなりの部屋に唯一の入居者がいるんですがその部屋の玄関をみてさらに愕然としました。
玄関の下には盛り塩二皿、玄関の覗き窓に御札、玄関上のガラス窓には隙間なく無数の御札…
見たらすぐ分かる防御力MAXカンスト状態の玄関です。そんな玄関に初めてみました。
いったいここのアパートには何がいるんだ!?
霊感がある人にはとんでもないモンスターが見えてるんですかね。
その後は全盛期の長野誠がサスケファーストステージをクリアするぐらいのスピード感で搬出作業を終わらせました。
畳が軋む部屋
そこの部屋は高齢者が孤独死をされた部屋で残ってる家財の廃棄処分の見積り依頼がありお伺いしました。
親族のかたと部屋のなかで処分品について確認と打ち合わせをしていると「ミシッ…ミシッ…」と音が聞こえてきました。
気になるんで打ち合わせしながら聞き耳をたててると何の音かわかりました。
それは明らかに人が畳の上を歩く時にでる音でした。
畳の上を歩くとき軽く踏みしめるだけで小さな音がなるじゃないですか。
その音が部屋のあちこちでずっとなってるんです。
凄くゆっくりと私達の周りを歩く感じで。
姿形はまったく見えないのに普通に音だけがなってるとても違和感のある状況に恐怖を感じましたね。
亡くなった方がもしかして処分を拒んでるのかなと感じました。
なので、その案件はやんわりお断りしました。
ずっとこちらをみてるおじさん
最終便の夜間作業でした。
男性のお客さんの部屋からひたすら荷物の搬出作業をしていると、真っ暗なとなりの部屋の玄関の前にに小太りのおじさんが立っておりこちらをずーと見ている事に気がつきました。
暗かったので気付くのが遅かったのですが距離にしたら約5メートルぐらいでしょうか。
遅い時間だったので物音などでご迷惑かけてしまったかなと思い「こんばんわ、遅い時間にご迷惑おかけしてすみません」と声をおかけしました。
ノーリアクションです。聞こえなかったのかなと思い近づき再度挨拶してもノーリアクションです。
そのおじさんは何かを喋るわけでもなく無表情でただずーとこちらの目を見ています。
「あ、ヤバい…これ人間じゃないな…」とすぐ理解し寒気がしました。
恐怖と同時に幽霊ってこんなにハッキリと見えるんだなと衝撃を受けました。
とりあえずその場からまったく動かないおじさんの存在は無視しながら搬出作業を終え新居に向かいました。
新居の搬入作業が終わりお客さんに軽く先程の件を聞いてみました。「あの、元の住居でずーとみてるおじさんいたの気づいてました?」
お客さん「あ、あれね。あいつのせいで今回引越しする事になったんだよね」
詳しく聞くとあのおじさんはリアルな人間だったのです。おかしな行動する変わり者のおじさんで住人からもかなり煙たがれてる存在だったようです。
ガチの人間だったことにホッとしたのと同時に人間の怖さも知りました。
心霊体験ではないのですが本当に恐怖を感じました。
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